北挑戦ミサイル発射の兆候、緊迫の2週間が始まった

北朝鮮の威嚇から始まった、トランプ大統領との「脅し文句の応酬」

北朝鮮の朝鮮中央通信は、北朝鮮軍が中長距離弾道ミサイル(IRBM)「火星-12」型4発を同時発射し、グアムを包囲射撃する方案を検討していると10日報道した。キム・ラッキョム戦略軍司令官自ら時期(8月中旬)、ミサイル飛行ルート、弾着地点(グアム水域30~40キロメートル)までを具体的に提示し、威嚇の強度を一層高めた。 

万一実際にグアム海上に向けてミサイルを撃つ事態が起きるならば、その後の状況がどのように展開するかは誰も予測できない。誰もが望まない状況が広がらない保障はないということだ。

現在の状況は、ドナルド・トランプ米大統領の「炎と怒り」(fire and fury)発言から始まったが、すべてが思い通りになるとは言えない。

韓国大統領府は10日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、北朝鮮に対して,朝鮮半島における緊張高揚行為を直ちに中断するよう要求すると同時に、北朝鮮との対話の門を開いておき、外交的努力も積極的に展開すると明らかにした。

日本政府は何があろうと「平和的解決」という原則を改めて確認し、米国や北朝鮮など関連国すべてを対話局面に導いていくため、すべての努力をつくさなければならない。


北朝鮮の新たな動き

北朝鮮による SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の発射兆候。

「極めて異例で前例のないレベル」での潜水艦活動がみられ、潜水艦の拠点である新浦海軍造船所で7月に3回目の「射出実験」が地上で実施されたという。建国70周年を迎える18年9月9日までに複数の SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)搭載可能な新型潜水艦の建造を急いでいる。


SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)で米本土も射程圏内に

空も海もいよいよ危なくなってきた。

もしミサイルが発射されるとすれば、朝鮮戦争の休戦協定締結日の27日前後とみられる。潜水艦が日本海で10日間近くも活動する異例の動きを見せているのだ。  10日間というのは極めて長い。

北朝鮮が本気で米国を攻撃するのであればSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)で十分だといえる。飛行距離が8000キロのICBMではなく、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)であれば、1000~3000キロクラスの中距離ミサイルでも攻撃可能だからだ。

現在、北が保有している潜水艦は小型で行動範囲は限られているが、いずれはロシアの大型潜水艦を持つのではないか、といわれている。

米軍が北朝鮮に先制攻撃を仕掛けて核施設を壊滅したとする。しかし、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を保有していれば、どこかの海に潜んでいる潜水艦から米国に核攻撃が可能な訳だ。米本土に届かない場所に潜っていたとしても、ハワイや日本など同盟国への攻撃でも構わない。潜水艦というのは出港は確認できても、その後、どこに潜っているのか把握するのが難しいところから、北の今回の長期間の潜水活動は、“SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)誇示”の北朝鮮のメッセージとみていい。

北朝鮮は果たしてどう動くのか。

サテライトライフ

ニュース・エンタメ情報など 気になることをお届けする サテライトライフ

0コメント

  • 1000 / 1000