なぜ日本ファーストなのか。

いよいよ「日本ファーストの会」設立、その影響は日本新党設立時より大きくなると予想される。

8月7日、若狭勝 衆議院議員が記者会見を行い、「日本ファーストの会」を設立した事を明らかにした。   

若狭氏は前日の6日にフジテレビの番組で、「民進党の将来を見限って離党の決断をしたことは、2大政党制に向けた大きな気持ち、情熱があると感じている。今後協議していくことになる」と話しており、4日に民進党の離党を表明した細野豪志 衆議院議員との連携も示唆している。  

「日本ファーストの会」設立によって民進分裂、政界再編が一気に動き出す 今後の「日本ファーストの会」だが、まずは、「国会議員5人」の政党要件を満たして、国政政党化が第1段階となる。

これまでも、長島昭久 衆議院議員、渡辺喜美 参議院議員、松沢成文 参議院議員などの議員の名前が出てきたが、ここに来て、「小池新党」の今後の規模感は第三極から野党第1党へとその影響力も大きくなって来ている。


離党ドミノ

民進党のみならず離党ドミノは、都議会同様に国会でも起こって行く可能性が高い。  

「一人で離党してどうする」と指摘をされた離党組だが、彼らが派閥的なグループを形成していたリーダーだったということを知る人も多いはず。 

「長島グループ」と言われた「国軸の会」には5人の議員が所属し、「細野グループ」と言われた「自誓会」は、14人が所属し、前回の民進党代表選では、蓮舫氏を応援した。  

これだけ見るとグループの代表だけが離党したかに見えるが、政党の受け皿ができれば、今後グループからも離党者が出ることで離党ドミノが起きる可能性がある。


まさかの連携

たとえば、民進党代表選で、前原氏と枝野氏の全面対決で、代表選後に分裂、前原氏側は日本ファーストとの連携もありかと噂される。また前回の民進党代表選を戦った玉木雄一郎 衆議院議員は今回代表戦に出馬しないことを明言しているが玉木氏を応援していた議員の動向も気になる。

いずれにせよ「日本ファーストの会」による政界再編の大きな要素に民進党の今後の動向が加わる事は間違いない。  

「日本ファーストの会」が直近の国政選挙で成果を出すためには、全国に優秀な候補者を用意する必要があり、その意味では、民進党からどの層が合流するのかは非常に大きな要素になると言える。 

既に「日本ファーストの会」による政界再編は、「第三極」というレベル感ではなく、次々回の選挙では「政権交代を狙う」と言えるような、野党第1党を次の選挙で実現するような政党になりそうな気配である。 


空いているポジション

もう一つ重要なのが、自民党からの合流である。

石破茂 衆議院議員と平将明 衆議院議員である。また小池氏と非常に親しいと言われている議員としては、野田聖子 衆議院議員などもいる。

自民党を割って、こうした議員が出てくる事になると、小池新党は台風の目どころか、政権選択政党という事になってくる可能性もある。

そうなるとポジションが空いてくる。

小池氏が知事をいきなり辞める事は考えにくい中で、次の総選挙における野党の総理候補のポジションだ。

石破氏が総理になりたい事は、以前から言われている事であるが、永田町の中では、自民党は既に「ポスト安倍」の動きが加速しつつあり、大宏池会の岸田文雄 衆議院議員で着々と準備する中、二階俊博 幹事長は、岸田に渡すぐらいなら清和会も経世会も石破でまとまるのではないかと発言し始めていると言われる。


悪名高いトランプ氏の「アメリカファースト」の二の舞

名称がよくない。なぜ国民ファーストじゃないのか。

国民ファーストという政治団体は既に設立されていて使用できず、日本ファーストという名称にしたとのこと。

どうやら「日本ファースト」は若狭さんが起ち上げる「輝照塾」という政治塾の運営母体ということで、国政政党・小池新党を起ち上げる時は別の名称にするようである。  

やはり若狭さん一人で国政政党を起ち上げるには無理がありそうだ。 


なんと浅ましい細野氏。

しかし、看板が大きくなって選挙に勝てそうだとなると、わが身をかなぐり捨てて看板にしがみ付いてくる浅ましさよ。

都議選前に応援に駆け付けていた議員はさておき、都議選で惨敗した総括もままならない中で、蓮舫代表が辞任し、右往左往する民進党をさっさと離れ、わが身の保身を図る細野氏。

離党するなら都議選前にするべきであった。

印象という言葉を知らないとみえる。


印象は重要だ。

なぜ都議選で都民ファーストが圧勝したのか。よくよく考えてもらいたい。

都知事選の圧勝を受けてではない。

都知事当選後、自民党関連の対応の悪さを都民が忘れていないということだ。確かに投票日前まで自民党議員の不祥事が続き、マスコミが煽ったことが原因の一つかもしれないが、それだけではない。

自民党が大人の対応をしていればここまで大敗することはなかったはずである。

印象は重要だ。忘れない。ずっと覚えているのだ。


国政と都政は完全に棲み分けするのか。

明らかになったのは、これから若狭氏が起ち上げる日本ファーストの会には都民ファーストの野田数代表外の役員の方々はまったく関わらない、ということだ。

小池氏の選挙・政局を担当している野田数氏は野心家と言われている。今後の都民ファーストをまとめていく役割を担っている。

野田氏は小池氏の側近中の側近としてさまざまな局面で存在感を発揮してきた。現職都議ではないにも関わらず、新たな構成でスタートする都議会のキーマンになっている。


日本新党じゃダメなんですか?(2位じゃダメなんですか風)

若狭氏が立ち上げる国政政党は、国民から広く信頼を集めることが出来る国会議員の皆さんが起ち上げればいい。

国政選挙の新たな候補者の発掘や教育、養成などは、「輝照塾」に委ねて、新しい日本を再編してもらいたい。

新しい日本?

日本新党でいいんじゃないか?

政界再編が一気に動き出す。

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