大地震前兆?地鳴り情報相次ぐ

2017年に入り、地鳴りが聞こえたとする情報が相次いでいる。

地鳴りは、地震前兆、予知に関する現象として出現する大地震発生直前のような前兆、予知の現象の一つとして認識されてきている。

地鳴りは本当に南海トラフ地震や首都直下地震などのような大地震の前兆現象として認識できるものなのか。


地鳴りは地震の前ぶれ

SNSで地鳴り現象が多数発信されている。

地鳴りは実際、地震の前兆現象として発生する。

ある震源地で地震が発生すると、その地点を中心にP波とS波と呼ばれる振動が同時発生する。P波の特徴は「スピードが速く、エネルギーは小さい」というもの、対してS波の方は「スピードが遅く、エネルギーが大きい」のだ。

地震が起きると、まずP波が観測地点(自分のいる場所)に到達する。エネルギーの小さな振動によって家具がカタカタと揺れたり、窓ガラスが小さく揺れる。その後に本震ともいえるS波が到着!エネルギーの強いS波によって、家屋全体が大きく揺れる。地震はほぼすべてこのパターンで発生する。

小さい揺れ→大きな揺れ、このP波とs波のスピードの違いを利用して、地震速報は地震の到来を予測することが出来る。


地鳴りの正体

地震発生後、最初に訪れるエネルギーの小さなP波、これが地鳴りの正体だと言われている。P波のエネルギーで地面奥深くにある地層や鉱石が振動することで、振動無く地面全体が音を発する場合があるのだ。

もし、P波が原因の地鳴りを感じたとしたら、その直後にはS波による本震が訪れるはずだ。地鳴りを感じた直後に地震が発生しないとしたら、それはP波が原因の地鳴りではないといえるだろう。


地鳴りは大地震の前兆となるのか?

巨大な地震が発生した場合は、本震が到達する前にP波の影響で地鳴りが発生する場合がある。実際、阪神淡路大震災や東日本大震災では、直前に地鳴りが発生したという。

つまり、地鳴りは地震の前兆現象なのだ。

しかし、地鳴りが発生しただけで、その直後に本震が来なかったとしたらどう解釈したらいいのだろう?

少なくともただ一度発生した地鳴りをもって、地震がくるかも!?と怯えるのは早計だろう。

空振やダウンバースト現象の可能性もあるし、もし本当にP波の影響による地鳴りだったとしても、その直後に地震が発生しなければ問題ない。

気を付けなければならないのは、地鳴りの回数だろう。

発生した地震がとても小さな規模だった場合は、P波・S波とも地鳴りとしてしか感じ取れない場合もあるかもしれない。そんな、体感できない地震が頻発していたとしたら、それは大地震の前兆現象である可能性がある。

実際に東日本大震災の直前には、震源地を中心に小さな地震が頻発ていたことが知られている。

地鳴りが増えたり、震度3以下の地震が増えることが、大地震発生の前兆現象なんて可能性もあるだろう。


地下からの奇妙な音

東日本大震災直前に「バーン!バーン!!」という奇妙な音が地下から聞こえたという話は有名だ。それは音だけで、地震などの揺れはなかったという。

その地域の地下には断層が走っているらしく、ひょっとしたら巨大な断層の歪みが地盤を破壊している音だったのかもしれない。

これは地鳴りとは言えないかもしれないが、ひとつの地震の前兆現象なのではないだろうか。


土地が上下に異常変動している。

2015年6月〜7月にかけては、神奈川の箱根で4cm、山北で4.2cm、

静岡宇佐美で5cm、伊豆諸島三宅で5.5cm、八丈島では8月には7.78cm、

三宅島と青ヶ島の高低差は2015年末には7.8cmと、土地が上下に異常変動していたということらしいので、特に警戒すべき地域であるとされている。

一説では南海トラフが起きた際、相模トラフが裂け地面に大きな切れ目ができると予想されている。富士山噴火も当然のように予想され最悪のケースでは流れ出た溶岩が駿河湾に流れ込み高速道路や新幹線が分断される。

富士山噴火についての詳細は後日へ。


村井氏が警鐘する大地震の発生可能性のある最新の地震予測地域とは?

村井名誉教授は、昨年のその番組内で「9月、10月頃に最大震度6強の大地震が発生する可能性がある」と述べていた。異常変動から半年間(2016年の春先まで)は警戒すべきであるとされ、最も、震源になるであろうと分析されている地域が次の関東を中心とした4つの地域だと予知されている。

・房総半島

・三浦半島

・伊豆半島

・御前崎付近

これらの地域では、測量データに特に異常が見られたとのことだが、2017年8月3日現在大きな地震はまだ起きていない。






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